No.13

新社屋移転に取り組んだ、
一人ひとりの企画力と実現力

移転プロジェクト

ビービーメディアは2024年1月に、西麻布から南麻布へと拠点を移しました。
これに伴い発足された「移転プロジェクト」メンバーに、移転までの歩みや、新社屋のコンセプト設計について伺いました。

  • 木内 香澄|人事・総務

    2012年入社
    移転プロジェクトでは全体の事務局として全ての分科会に参加。
    普段は採用活動や労務管理など人事全般に携わりつつ、会社運営など総務の仕事も兼務。

  • 中島 綾大|プロデューサー

    2013年入社
    移転プロジェクトでは片付け/整理分科会のリーダーとして活躍。
    普段はTVCM、Web動画案件をメインに担当。

  • 南雲 綺李子|デザイナー

    2019年入社
    移転プロジェクトではデザイン分科会に所属。
    Webサイトのデザインやイラスト制作のみならず、グラフィックの撮影ディレクションにも携わる。

移転プロジェクトの発足

移転プロジェクトが発足された経緯を教えてください

木内 今回の社屋移転はただの引っ越しではなく、現場の皆さんの声を反映した「来たくなるオフィス」にするというテーマがあったので、全社員を対象としたプロジェクトとして発足されました。上からのトップダウンにしたくなく、若手メンバーも積極的にプロジェクトに参加してくれていました。また全体設計として、以前より社長と交流のあった建築デザイナーさんにも参加いただきました。

プロジェクト全体のコンセプトはありましたか

木内 「新オフィス、と共に輝く」をコンセプトとして掲げていました。
ビービーメディアのパーパスに「ブランドの輝きで未来を明るく」があるのですが、それはクライアントだけでなく、自分たちを輝かせることも含まれています。
新オフィスがきれいなだけでは意味が無く、その中で働く社員自身も輝くことを目指していました。

分科会活動も盛んに行われたと聞きました

中島 そうですね。自分は片づけ/整理分科会に所属していました。
旧オフィスの片付けから始めて、とにかくいろんなものを捨てまくりましたね(笑)
移転する時点で、社内面積が旧オフィスの95%くらいになることが決まっていたので、物を減らすことはもちろん、移転後の収納や保存のルールも決めて、今は運用フェーズに入っています。

南雲 わたしはデザイン分科会で、主に見た目に関わる部分やインテリア周りについて担当しました。建築デザイナーさんの解釈のもと「ビービーメディアらしさ」を落とし込んだ社屋デザインの初稿をいただき、それをベースに、社内メンバーで手を加えさせていただくというやり方でスムーズに進められたと思います。
例えば新しくできた"Garden"や"Salon"というエリアは、社員が集まってコミュニケーションをとる大事な場所になるので、デザイン面でも力を入れたいという思いから、元々貼られていたフロアマットのままではなく、新しくデザイン性の高いフロアマットを採用しようということになりました。海外のSDGsの考え方を反映したフロアマットを取り扱ってる専門店に伺い、いろんなサンプルを見せてもらいコンセプトに合うデザインを選んでいきました。

デザインの軸はありましたか

南雲 プロジェクトで掲げていた「新オフィス、と共に輝く」やSDGsを軸にしていました。"Salon"はコーポレートカラーのブルーと光を基調にしていますし、"Garden" は自然を感じてリラックスできる空間にしたかったので、建築デザイナーさんがお付き合いのある石巻の間伐材を使ったり、草や木の温もりを感じるデザインにしました。

石巻への視察

サステナブルなオフィス

移転の中で注力した点はありますか

木内 移転では以下4点を注力ポイントとして掲げていました。
・「ハイブリッドでバリューマックス」
・「来たい、いきたくなるヒューマンモーメント」
・「ゲスト/社員がBBのブランドを体感できる」
・「効率性・快適性・創造性・柔軟性・安心/安全は大事」です。

南雲 最終的にどこまで反映できたのかまだ実感できていないんですけど、私は「安心/安全」の観点でユニバーサルデザインを意識しました。
障がい者の方とも働ける環境にするとなった時に、段差や細い通路を無くすバリアフリーの観点を持って全体設計をしたいと伝えていましたね。
ただ私の目線だけだと、どうしても気づけない点もあると思うので、今後課題として上がってきたときに、オフィスも育てるという意味で変えていければ良いと思っています。

中島 僕は強いて挙げるなら、「来たい、いきたくなる」ってどういうことかなと考えた時に、シンプルに働きやすいことだと思うんです。この移転でフリーアドレスになり、自由に働けるエリアも作ったので、Wi-Fi環境や優先LANをしっかり整備してほしいと情報システムグループに口酸っぱく言っていましたね。
あとフリーアドレスになり袖机が無くなったので、資料とか手元で保管できなくなったんですよ。仕事をするうえで環境が変わるので最初は不安を抱く人も多くいたんですけど、皆さん順応してくれていたので、さすがだなと思いました。

南雲 じゃあ現状フリーアドレスは成功している状態ですかね?

中島 成功していますね。ちょうど4月から新卒社員が入ってきたタイミングでもあって、一人にさせないためにチームごとに座ることに現状はしてるんですけど、フリーアドレスということもあって日によって隣の席の人が変わるので、いろんな人とコミュニケーションを取って話す機会創出にも繋がっていると思います。

南雲 デスクの上に物を置きっぱなしにする人も減りましたよね。

中島 まだ置きっぱなしの人もいるんですけど、確実に絶対数は減ったので悪目立ちするようになりましたね。正直もっと汚れるかなと思っていたので、少し驚いています(笑)

木内 私はピンポイントでこれというのは無いんですけど、オフィス自体や各エリアをみんなで意見を出して創り上げているので、携わったメンバーがそれぞれのストーリーを話せるのが私の中では凄く大きいと思っています。
私は人事として、採用応募者の方が来社されたときに「こういう意図で作ったんだよ」と説明することがあるんですけど、社員それぞれに好きなエリアやポイントを自分の言葉で語っていってほしいです。

移転したら終わりではない

移転後に新社屋の改善点を募っていましたね

木内 新社屋で実際に働いてみて、もう少しこうなると良いな。ここが不便だなという意見を全社員から募りました。この移転では会議室も減り、収納スペースも減り、今まであったものがなくなる不安や危機感が大きかったと思うんです。移転したら終わりではなく、ここからより良いオフィスになるように環境を整えていきたいと思っています。

南雲 社員向けにオフィスツアーもやりましたよね。

木内 シンプルに、自分が働いているオフィスを知ってほしいです。移転プロジェクトメンバーの中だけで終わってしまうのはもったいないと思っています。総務としては自分が働いている会社を好きになってもらい、それをたくさん語ってもらうことで広がり、人とオフィスが共に輝ける場になってほしいなと思い、ちょこちょこイベントも実施しています。

中島 会社案内でいうと、クライアント向けにも行なっています。
「きれいなオフィスになったね」と言われると意外と嬉しいんです。
僕は5~6社くらいご案内させてもらいましたが、皆さん同じように仰ってくださいますね。

"Salon" / "Garden" スペース
地下にラボとスタジオができましたが、反応はいかがでしょうか

中島 設備の説明や、実際に体験コンテンツに触れて貰った時に「こんなことできるんだ!」と驚かれますね。
特に僕は映像案件がメインなので、インタラクティブやテクノロジー、体験コンテンツの紹介をしたときに、「なんでもっと早く言ってくれなかったんですか」と反応を貰えると嬉しくなります(笑)
こういうタイミングでしか直接お会いできない方もいらっしゃいますし、潜在的なビービーメディアの魅力をお伝えするきっかけになりました。

地下に新設した「TECHPLA BASE(テクプラベース)」
ビービーメディアらしいオフィスになりましたか

中島 個人的には、工夫として蒔いた種がどんどん咲いてきて、これからビービーメディアらしさがでてくるのかなと思っています。旧オフィスの撤去作業にも立ち会ったんですが、やっぱり8年半いたのでめっちゃ汚かったんですよ。だからあと何年このオフィスで働くかわからないですけど、次に移転する時にはできるだけきれいな状態で明け渡したいです。会社全体として、普段から保管や収納のルールを明文化して置いておくことで、ビービーメディアらしいオフィスに育っていくのではないかなと思っています。

南雲 私は特にGardenにビービーメディアらしさを感じています。柔らかい色味への統一にもこだわったので以前よりリラックスできるスペースになり、景観も相まってか居心地が良く、多様な職種のメンバーが日常的に集まるようになりました。今後はGardenを活用して、コミュニケーションを深めるイベントを企画していけたら、普段会話することの少ないメンバーとも話す機会が増えて、関係性においても仕事においてもさらに新しい発見が生まれていくんじゃないかなと思います。
あと個人的にですが、このスペースから見える東京タワーが好きなんです。
田舎者なので、私東京で働いちゃってるよ~って思いながら休憩しています(笑)

木内 文化が混ざり合いやすいオフィスになりました。いろんな職種がフリーアドレスで混ざり合っているのもそうですが、外部の方との融合できるSalon、社内メンバーとラフにコミュニケーションが取れるGarden、歴代の社内アワードの作品を眺められる通路など刺激を受けやすい導線が実現していると思います。
また、移転して5か月くらい経っているので、もう「自分たちのオフィス」っていう認知は結構できていると思うんですよね。
なので例えば友人とかご家族を会社に招待するファミリーデーを企画しようかと思っています。自分たちが働くオフィスを、自分の親しい人たちに見てもらうイベントって今までに無かったので、想像するだけでワクワクしませんか?

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